ウォーターサーバーの人気
ウォーターサーバーがなぜ人気なのか、「10年前にはこんなことは考えられなかった」と言う人もいます。
しかし、日本よりももっと水源の少ない国では、ウォーターサーバーをオフィスに置くのは必要に駆られてのことでした。
日本でも、容量10リットル温水・冷水機能付きウォーターサーバー、つまり今のスタンダードタイプと同じウォーターサーバーが、1993年の時点で売り出されています。(国立科学博物館所蔵)
水源の多い日本では、その水源を汚しに汚し、また、汚した水源を殺菌するために水を塩素で満たした結果のウォーターサーバー導入なので、贅沢と見られる向きが強いように思います。
電動保温であることを除けば、おいしい水を問屋形式でまとめ買いするだけなので、むしろ昔ながらの買い物形式に近付いているという気がします。
しかし、ぜいたくな人間が環境を助ける、というのは、いつの世も変わらないのかもしれないですね。
ウォーターサーバーを持っている家庭には、確実に「余裕」が生まれるからです。
環境のことに配慮するにしても、自分の飲みたい量だけ水を飲むにしても、気持ちに余裕がなければできません。
水は毎日飲みますし、水分と考えれば水でなくても摂取できますから、自分の飲んでいるものにまで意識がいかなければ、ウォーターサーバーの必要性はわかりません。
何はなくてもとりあえず、おいしい水だけは確保できる。
そんなところがウォーターサーバーの強みなのでしょう。
これは、やむにやまれぬ事情からではなく、川と湖にあふれたこの日本だから発見できた強みかもしれません。
未曾有の大不況のニュースでウォーターサーバーを買うか買わないか。案外、その後を分けるかもしれませんね。
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