天然水の種類
天然水の大きな区分が、軟水と硬水。
水の中に含まれている、マグネシウムやカルシウムなどの無機質の量で、水の硬度が決まります。
硬度の測定基準は実は国によっても異なるのですが、カルシウムの量もマグネシウムの量も、炭酸カルシウム量に置き換えて計算してしまう、日本やアメリカの硬度の測定式は
硬度[mg/l]=(カルシウム量[mg/l]×2.5)+(マグネシウム量[mg/l]×4)
これが0〜 60mg/lだと、WHO基準で認定される軟水になります。一般的なミネラルウォーターはもう少し軟水になる硬度の幅が広くて、0〜100mg/lまで。一般基準とWHO公式基準にも、ずれがあるんですね。
また、硬水には中硬水と硬水があって、WHOはさらに硬水と非常な硬水とに区分しています。硬水120〜180mg/l、非常な硬水180mg/l〜。
が、一般的には100〜300mg/lの硬度までなら全部中硬水。WHO基準って意味あるのか!? もともとの湧水が軟水の日本には、この細かい分類は縁のない基準なのかもしれません。
有名な硬水ミネラルウォーターのコントレックスは、硬度1468mg/lの非常な硬水。
軟水の天然水は味にくせがないからごくごく飲めるし、乳幼児がたくさん飲んでも平気だし硬水のようにマグネシウム分でお腹を下すこともないし、炊飯にも適しててごはんがふっくら炊けるしとにかくいい、と、軟水とくらべて何かと悪く言われがちの硬水ですが、肉食文化圏の人達は、肉の臭みを抑える効果のある硬水を、煮炊きにとても重宝しました。
味をまろやかにして旨味を出すために硬水でエスプレッソを抽出することもあります。
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