ミネラルウォーターとは
ミネラルウォーターは、もともとは自分の土地の地下水がおいしく飲めない人達のために売り出されました。土地の水が飲めない場所にまで進出した人間が、世界中を自分の住み家にするための、力技のひとつがミネラルウォーターだったわけです。
そのミネラルウォーターが、近年、健康食品のひとつのように扱われています。アルカリイオン水、バナジウム天然水などの、「肩書き付き」のミネラルウォーターが増えましたね。
いろいろな注意書きがついているといかにも飲めば飲むほど健康になりそうですが、バナジウムもアルカリイオンも、日本の薬事法にかなうような、「本当に健康になるミネラルウォーター(たとえば薬と同じように働いて特定の病気を治してしまうミネラルウォーター)」ではありません。日本の薬事法はとても厳密で、これをパスしないと、「糖尿病が治る」「血糖値が下がる」などの表記をして売り出すことはできません。
ある程度の実験データを提出して審査を受け、合格した食品は、「○○が気になる方に」と表記して売り出すことができます。合格すると特定保健用食品(トクホ)と言われますが、今のところはトクホミネラルウォーターもなし。
薬でもなく、トクホでもないけど、それぞれのメーカーから売り出されている、「なんとなく体に良いものではある水」を、俗に機能水と呼びます。オゾン水、海洋深層水、食物繊維入りの水など、いろいろなキャッチコピーのついた水は、なんとなく健康そう、ということで、機能水に分類されています。
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